住所:茨城県神栖町神栖4
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食べに行った日:2009/12/12
非常に人の良い雰囲気のご夫婦がやってらっしゃるお店。
普段丁寧語なんて使わない我輩が思わず丁寧語を
使って表現しなくてはという気持ちに駆られるぐらいの
丁寧で優しい接客を受けてしまった・・・
一人客だから気を使ってくださったということも
あろうが、あれこれと話し相手になってくれて、
いらっしゃいませ、などの挨拶も深々と頭を下げてくれるのだ・・・。
むしろ申し訳なくなっちゃうぐらいの丁寧さ&
あたたかい笑顔&ひとなつこい語りっぷりであった。
注文したのは桜うな重2800円。
これが出てきたうな重。15分ぐらいで出てきた。早い!
「残り物で悪いんだけど」なんて言いながら、
うなぎの洗いを出してくれた。
な、なんという嬉しいサプライズ!!(´д`*)
「うな重は2重になってるんですよ」と女将さんの言葉通り、
うな重は二段重ねになっていた。
上からウナギ、ご飯、うなぎ、ご飯。
ウナギとご飯の割合は間違いなく6:4か7:3。
うなぎの方がご飯のボリュームを凌駕している感じ。
女将さんの話によると、ご飯はつくばのものを使っているのだとか。
うなぎの焼き具合がとっても良い。
焦げた部分はなく、綺麗な焼き目。
ふっくらソフトに仕上げる焼き方。
ウナギ表面のやわらかさと、皮に近い部分の豊かな弾力。
たれは甘く、オーソドックスながら馴染み易い味。
うなぎにはしっかり脂がのっていて、
それがたれと混ざりあい、うま味がしみじみまで行き渡っていた。
皮の部分が肉厚でプルプルしてる。
我が輩、あまり皮の部分好きじゃないんだけど
このうなぎの皮は弾力に富んでいて、焼き方がいいのか
生臭ががちっともないのだ。
もちもち、ブルブルした噛み心地を堪能できる。
うなぎの洗いを食べてみる。実は食べるの初めて。
真っ白なうなぎの生身・・・なんだろうと思うけど、
しょうゆをつけて食べると、触感がコリコリブリブリ
としていて、異常なまでの弾力に驚いた。
おいしーい!白身&弾力系好きな我が輩は
うなぎの意外な一面に驚かずに入られなかった。
「普段食べる焼いたうなぎはやわらかいけれど、
生で食べると、食感が違うからびっくりしたでしょう」
とおばちゃんほほえみながら。うなずきまくりんぐ。
ええい。もう一回全景。フラッシュ焚いた図。
それにしてもメインのうな重の量がすごい。
うなぎのパワフルなボリュームに胃袋が不穏な
危険信号を出し始める。・・・完食ハ無理カモ・・・
でもおばちゃんのにこやかな笑顔を思い出すと・・・
あの笑顔が「残しちゃったのね」と曇る様子を
想像すると悲しい気持ちにおそわれた。
の、残すわけにはいかないっ!!
というわけで根性で食べきる。
漬け物を食べて口中をさっぱりとさせつつ、
お茶で胃袋に流し込む。(でも飲み過ぎると
それだけで胃袋が満たされるという諸刃の剣)
美味しいうなぎをこんな風に半ば強引に
流し込むなんてもったいない。
今度は腹ぺこの時に訪れようと心の底から思った。
肝吸いも美味しかったな〜。
キモのエキスがしっかり汁にコクを与えて、
濃厚な味わい。ほんのりした塩気、散らされた三つ葉、
汁底に沈むゆずの香りがすがすがしさを喚起する。
肝吸いは今まで汁だけ飲んで、キモの部分は
食べたことがなかったんだけど、残したら
おばちゃんが悲しむかなーと思って食べた。(どういう理由だよ・・・)
豚レバーなどは喜んで食べるのに
ウナギのキモは食べられないなんておかしいではないか!
意を決し(だって見た目がきもいんだもんw)初めて
食べた肝の味は、心底無味という感じだった。
外見も似ているし、みっちりと密度の高いマッシュルームを食べているような感じ。
もちっとしていて、キモの中心部は弾力もあって
考えていたようなグロい味とか苦みはなかった。
うーん。大人への階段を二段ぐらいあがったぞ!!
(はいはいよかったね)
ようやくすべて食べ終えて晴れやかな到達感と、
美味しさへの幸福をしみじみとかみしめていると、
おばちゃんがデザートにアイスを持ってきてくれた。
ひぃー!ありがたいけど、正直きつい!
でも食べた。ミルク味のバニラアイス。
ミルキーをそのままアイスにしたかのような、
どこまでも優しく甘〜い、子供も喜んで
食べそうなアイスクリームだった。
それにしてもすごい量だった。
今年うなぎを外食で初めて食べたんだけど、
味、量、お店の雰囲気等含めて大満足のお店だった。
ホントこの満腹っぷりは、明日の夜ぐらいまで
なにも食べなくても持ちそうなレベルw
最後は車が出るまで見送ってくれた。本当に真心つくした接客、という感じ。
記念に店の外観とともに女将さんを撮らせていただいてしまった。(最初の写真)
いや〜、いい店だったなぁ。また来たい。空腹状態で。
あれっ 読み直すと「女将さん」と「おばちゃん」表記があって統一感ないけど、
同一人物です。接客のレベルは女将さんと称するにふさわしい感じなんだけど、
人柄のやわらかさや人懐っこさなんかを見ていると、気取りを取って「おばちゃん」って
呼びたくなってしまう・・・
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