住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町二葉7812-8
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食べに行った日:2011/09/03
店内はしっとりとした雰囲気ながら、どっしりとした落ち着いたムードも
併せ持った大人の空間と言う感じ。夜に訪れたため、店の片壁を覆う
ガラス窓の向こう側に広がった闇が余計にそう感じさせたのかも・・・。
両親と訪問。おまかせ料理5,250円を人数分注文。
(その他に、井中コース4200円・おまかせ三品1680円があった)
会社のOBとの飲み会帰りのパパンは日本酒を飲みながら。
私とママンは帰りの運転があるので、お茶を飲みながら料理を堪能。
いきなり結論を言うけど、どれも美味しかったぁ!!超至福のひととき!
いきなり初っ端の料理でハートをわしづかみにされた。
こちら・・・名前失念!一番上にドーンと乗っているのは
チーズといっても疑わないぐらいに濃厚な豆腐。
こってりとしたコク、なめらかと形容するには物足りないぐらいの
重厚過ぎる物質構成粒子の細やかさ…口の中で味わってる間、
余分な空気の隙間がないぐらいの充実した濃度・・・
本当に豆腐!?とママンと何度も驚愕。
豆腐の下には野菜と海鮮がたっぷり詰まっている。
茹でた海老、オクラ、パプリカ、両端に添えられたジュレは
甘酸っぱくていい感じに食欲を刺激。
手の混み具合、素材の新鮮さ、味わいの繊細さを統合する
斬新さを追求するダイナミックさ・・・いずれをとっても
「美味しい!」としか言いようがなかった。
最初の一品でいきなりテンション急上昇。
次に運ばれてきたのはこちら。
イカの塩辛。
実は塩辛嫌いなんだよねぇ。生臭くて・・・(´д`;)
酔っ払っちゃうと気にしないでバクバク食べるんだけど、
シラフだと好き好んで食べるつもりがまったくない食べ物・・・。
だいたい、イカの周りをとりまくねっとりした粘液みたいなのが
マヨネーズみたいに見えるしさ・・・。
でもこのイカの塩辛は見るからにきれいな色合いで、
すごく美味しそう。ママンも「美味しい!!」といきなり絶叫。
「食べてみなさいよ!!」と勧められたので、もとより食べるつもり
だったんだけど、箸を伸ばしてみた。
・・・これがね、生臭さとか苦味とかまるで、ひとかけらもなくて、
ただただイカの旨味となめらかな粘り気が調味料と混ざり合って
絶妙なハーモニーを織り成すんだよねぇ・・・
しかも塩辛の下に、こってりとしたチーズが潜んでいる。
先の料理の豆腐!?と一瞬思ったけれど、こちらはやはり
旨味の源がまるで違うレベル。乳製品特有の食欲をそそる臭み、
それがまたイカの塩辛と心憎くなるぐらいに合う!
めっちゃ日本酒飲みたくなる味わい!
これは美味しい!!
ホント美味しい!
刺身の盛り合わせ。
海老の身の甘味が半端ない。ホタテの甘味も・・・
そうだ、ここは海のすぐそば、大洗だったんだってことを
思い出させるラインナップ。どれも脂が適度に乗っていてとろける。
散らしてある野菜が、ほぼ生なんだろうけれど、
苦味がないんだよね。むしろ甘味も帯びてる。わずかだけど。
バリバリとした食感も心地よく、口の中をリセットさせるのにいい感じで…。
ズッキーニなんてのも生で食べられるんだね・・・と感心。
スダチをかけて食べると、海鮮の身がしまってまた違った味わい。
ホント美味しい。しあわせぇ・・・
外が暗いせいもあって、段々眠気が訪れてくる。
夢の中のような幸せ気分だからというのもある。
横を見るとママンも眠そう(笑)
さわらの西京漬け。
すごいの。身がみっちりと肉厚で、脂がくどくない程度に良く乗っていて、
魚の脂質分の甘みが強くて、皮に近い部分が香ばしくて、
ご飯が欲しくてたまらなくなるぅ。こちらもスダチをかけることで、
さわやかな酸味がいいアクセントになってさっぱりした口当たりに。
両方楽しめるのが贅沢だなぁ。
あなごの握り寿司。
すごいんだからー!あなごをたくさんつかって、酢飯をぐるっと
一回転して包み込んである。あなごのやわらか〜く、
甘く味付けされた身の部分が優しくあたたかく飯を包んでるのだけど、
口の中に入れたときのボリューム感が半端ないんだから…
あなご好きでなくても幸せのひと時。
ふわぁぁっと広がるあなごの旨味・・・。
思い出しただけでも垂涎。ふひひ。
お吸い物。けんちん汁みたいなものなのかな?
魚介っぽいダシが効いていて、これまたスダチの酸味が
良い感じでアクセントに。海の幸と山の幸をいっぺんに
味わえるという贅沢さ。美味しい。それにつけてもスダチ大活躍。
玉子丼。
いい玉子を使っているのだろうというのがすぐわかる丼。
玉子にコクがありふわふわとしているのに弾力も
併せ持っている。たまねぎも良い感じにクタクタしてて
甘みを帯び食べやすい。まさかここで玉子丼が
出るとは思わずびっくりしたけど美味しかったw
玉子丼のおとも、漬物。
野菜の歯ごたえがシャキシャキぱりぱりっとしてて
心地よい。塩味もさっぱりして口の中すっきり。
デザートの珈琲とシャーベット。
白桃だったかな?フルーツの果肉が入った
香りのよい、贅沢なシャーベットだった。
珈琲も美味しく、大満足!!
帰りに板前さんが外まで見送ってくれた。
真面目で真摯そうな人柄が態度や言動の端々から
見て取れて、これまた嬉しかった。
また食べに来たいなぁ。ご馳走様でした。
っていうか、今度は近くに宿を取ってお酒を飲みたい。
板前さんは日本酒もいろいろ詳しいみたいで、
父が一人で飲む際に与えてくれたアドバイスや
コメントから伺える知識の豊富さに感心した。
何よりお酒、どれも美味しそうだった〜(>w<)!
あ、井中は「いちゅう」って読むのであって、
「いなか」ではないよ。
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