住所:茨城県牛久市中央1−6−6
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食べに行った日:2009/03/11
この通りには我輩がよく行く店が何店かあるので、何度もこの店の看板は
見ていたし気にはなっていたんだが、てっきりチェーン店だと思っていて
今まで訪れたことはなかった。
だってよう、看板(ネオン灯)が立派すぎるんだもんよ〜・・・
あまりにも輝かしい看板を見てるとチェーン店だと勝手に勘違いしてしまう
この愚かなDEBUを罵ってくれ!さあ早く!(´д`;)
というわけで、どうやらこの店はチェーン店ではないということにうすうす気づき始め、
(どこへ行っても他の一万十七石という変った店の名前にお目にかからないし、
二万十七石とか一万十八石などの、見るからに何かかかわりのありそうな
店もついぞ見かけることがなかったもんで・・・)、そんな折にネットで
「あそこは美味しい」という評判を聞いて出かけてみることにした。
上記の写真にもあるとおり、ひっそりしたたたずまいながらも、
入り口に貼られた演歌歌手(しかもマイナー)のポスターに、昭和中期の
大衆レストランや郊外のドライブインを思い出す。
ここだけ時が止まってしまっているようなそんなノスタルジー。
(ポスター一枚でそこまで言われたくないよ・・・)
店内も今風な雰囲気はなく、素朴。おそらくわざとではないと思うんだけど、
庶民的なオブジェが店内を飾り、初めて来た店なのになんだか既視感を覚える。
上で餅を焼いたりやかんを置いて湯を沸かせそうなタイプの石油ストーブ、
店の壁際を覆うような形でたくさん置いてある観葉植物、そちこちに見られる張り紙、
額縁入りの写真などなど・・・きちんと片付けてあるんだけど物がたくさんあるゆえ、
煩雑な雰囲気が溢れている。初めて来たのに心細さを感じないという点で
とても素晴らしい。もちろん狙ってではなく素のままに時を経た結果だとは思うけど・・・
さて、これが我輩の頼んだとろろ蕎麦830円。
とろろ蕎麦を頼むと、真っ白なすりおろしのプレーンタイプで出てくる店が多いけど、
この店のとろろはしょうゆやらみりん(もしくはすでにそばつゆがINしているのかも)やらで
既に味がついているし、さらにその上にウズラの玉子が落としてある。デラックス。
蕎麦は見た目からして結構量が多いな、と思わせる。
(もちろんあくまで普通の蕎麦屋のザル一枚盛りとして、での話で、
こことかここなどを比較対象にはシテマセン・・・)
腹が減ってたので嬉しい。
蕎麦は二八らしい。最近十割を食べる機会が多かったので、これはこれで新鮮。
新鮮、などと物の味がわかったようなことを言ってしまったが、実を言うと
食べただけでは「ン!これは十割だな!」とか「この歯ざわり・・・二八よのぉ!」
などと違いがわかるわけではないのだ。まだまだ修行が足りんわい・・・
麺は細打ち。極細というほどではないけど、極細に近い細麺で、コシがあり、
かつしなやかで、口の中でしっかりとした食感を残す。
(蕎麦を噛むとは無礼千万!(´д`;))
とろろは十分すぎるほどにそばに絡み、時として絡むというよりは覆うようにして、
非常になめらかな感触で喉の奥へと流れていく。
わりかしとろろの粘度は低いらしくて、全部の蕎麦を食べ終えてもかろうじて
つけ汁の皿にとろろ汁は残った。粘度は低いとは言え、さすがに蕎麦湯と混ぜても
一体化せずに分離してしまったけど・・・
確かに食べたという満腹感があり、蕎麦の存在感もしっかりある。
思っていた以上に美味しい蕎麦だった。
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